PROJECT

AUTO

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VANSTYLE. -1997 VOLKSWAGEN T4 VANAGON SYNCRO WESTFALIA CAMPER-

PHOTOGRAPH /19 June 2021

VEHICLE

1990年、フォルクスワーゲン社は大きな変化を迎えた。T1から始まりT2、そしてT3まで続いたトランスポーターシリーズの「水平対向エンジン+RR(リアエンジン リアドライブという駆動方式)」という空冷ビートル時代から培ってきた伝統的かつ黄金のコンビネーションを捨て、「直列エンジン+FF(フロントエンジン フロントドライブという駆動方式)を採用したのだ。そのFFトランスポーターの初代となったのが、このT4である。

 今回登場した個体はハイルーフのウエストファリアキャンパー。しかも4WDシステム「シンクロ」を搭載した、極めて稀少なモデルだ。ちなみに、T1の時代からキャンパー架装を行ってきたウエストファリア社だが、この後、フォルクスワーゲン社との関係性の変化と経営難によって、フォルクスワーゲンにとってT4が最後のウエストファリアキャンパーとなる。

 オーナーは30年ほど前から、スノーボードやサーフィンを楽しんできている。スノーボードであれば、早朝2時に雪山に到着すると一眠りし、それから滑るというスタイルのため、デリカなどのワンボックスの後席をフラットにして仮眠していたが、いつかはキャンパーに乗りたいと考えていたという。やがて、2人の女の子に加えて、双子の男の子が誕生したのを機に、T3バナゴンのシンクロを探したが見つからず、T3バナゴンのマイクロバス(カラベル)を購入。その後、子供の成長により手狭になったため、ロデオキャンパーに鞍替えした。しかし、トラックベースのキャンパーは細長い通路を通ってリアの出入り口から乗り降りをしなければならないことが気になってきたため、再びT3を探していたところ、この個体と出会ったという。2年前のことだ。

 オリジナルにこだわらないオーナーは、車高を上げ、ホイールを16インチにインチアップ。肉厚のタイヤを履かせている。「純正だと明るすぎる」という内装はウッドパネルを貼った。フロントフードには大型のライトを増設している。

 オーナーの仕事は保険の代理店だが、商談もこのT4の中で行う。

「どこかのカフェでやりますか?」「クルマを外に止めているのでそこでやりましょう」それがウケるのだと言う。確かに、キャンパーの中で話をすることで、顧客もリラックスできるのだろう。彼にとって、このT4キャンパーは仕事から遊びまで、なくてはならない相棒なのだ。

クッカーストーブ

1893 SUMMER GIRL

アメリカ・オハイオ州のクリーブランドで作られていたクッカーストーブ

「サマーガール」。何と1893年製だ。燃料は灯油で、高さは約23cm

元々は料理用だが、狭い空間なら暖を取ることもできる。オレンジ色の炎が美しい。

オーナーはクルマの中に暖炉が欲しいと思ったと言う。そこで出会ったのがこの「サマーガール」。確かにこれなら炎を見ながら湯も沸かすことができる。

ブレンデッド スコッチ ウイスキー

Old Parr 12

100年以上に渡って愛され続けているオールドパーを代表する12年。

スコットランドの様々な地域でできたモルトとグレーンを絶妙にブレンドした味わいは、

水やお湯で割ってもバランスが崩れず、あらゆる料理に相性が良い。

アルコール度数:40%  容量:750ml

OUTFITS

Polo Ralph Lauren

アメリカンファッションを体現するラルフ ローレン。その中でも最もベーシックなカジュアルウエアをリリースしているのがポロ ラルフ ローレンだ。アイビーリーグ発祥のアメリカンカジュアルに上品な英国流スタイルをミックスさせたモダンなアイテムの数々は、都会ではもちろん、こういったキャンプシーンでも映える。

ジャケット¥30,800、シャツ¥18,700、チノパン¥35,200(すべて税込)

ベルト、ニットタイ 参考商品/すべてポロ ラルフ ローレン

credit

DIRECTION
MAGIC BUS
PHOTOGRAPHY
AKIRA KITAJIMA(SPUTNIK)
PHOTOGRAPHER ASSISTANT
RYOSUKE SATO(SPUTNIK)
STYLING
TADASHI MOCHIZUKI
OWNER
DAIJIRO OGAWA
CAST
YAMATO, KIPPEI
CONTACT

ラルフ ローレン 0120-3274-20

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