あなたのクローゼットに
鞄の内ポケットに
靴に 襟に
私はいる
いつかの夏に観た映画に
タバコの吸殻に
指に 髪に 爪に 首に
私はいる
綿花畑に 製糸場に
海の底の貝殻に
暗闇の植物に
破壊された狐たちの小屋に
私はいる
古布の山に 汚れたセーターに
池袋西口に 宮下公園に
幼い日に読んだ雑誌に
エリュアールの詩に
私はいる
そして ただひとつの力で
私はまた私の人生を生き始める
私は生まれた あなたを知るために
Coat ¥427,240 Liner ¥221,320 Sweater ¥174,900 Pants ¥118,360〈 OAMC/EDSTRÖM OFFICE〉
Jacket ¥93,500〈FNNL/MATT.〉Headband ¥11,000〈 Mame Kurogouchi〉Boots ¥28,600〈Vintage/ijimaterrace〉
left
Coat ¥83,600〈Chika Kisada/EDSTRÖM OFFICE〉Jumpsuit ¥69,300〈CFCL〉Boots ¥44,000〈EYTYS/EDSTRÖM OFFICE〉
right
Knit(Red)¥ 330,000 Knit(Yellow)¥220,000〈Motohiro Tanji by Knit all together/ESTEEM Press〉
Coat ¥100,170(Green)Coat ¥100,170 (Yellow)〈WAySTEaD〉
left
Dress ¥66,000 Vest ¥71,500 Skirt ¥96,800〈Mame Kurogouchi〉Gloves ¥113,300〈 ERDEM/MAISON DIXSEPT〉Boots ¥107,800〈steven ma/MATT.〉
right
Vest ¥79,200〈WILLY CHAVARRIA/JETTON SHOWROOM〉 Jacket ¥143,820 〈 WAySTEaD〉Pants ¥110,000〈Marine Serre/MATT.〉Boots ¥165,000〈steven ma/MATT.〉
近年、Sustainableという言葉が社会に浸透してきています。
多くの人が、その取り組みに関心や興味を抱いていると思います。
それ自体はすばらしい事だと思うのですが、
意識や行動の前提に「eco、recycle=must」
つまり人々の間に「しなければならないもの」のような切迫感があるように感じます。
「しなけらばならないもの」という切迫感からではなく「自然と」「当たり前に」「無意識に」できる事が大切であり、それは決して難しいことではありません。
例えば古着を買う事は「recycle」ですが、人々はそこに「探す」「選ぶ」といった楽しみを感じており「環境に配慮して」という理由が
1番にくる人は少ないのではないでしょうか。
また洋服に限らず建築、家具、時計、車などヴィンテージと呼ばれる美しく価値のあるものは無数にあり、人々はそういったものに惹かれます。
一方、「Upcycling」という言葉があります。これは、不要になったものから新しいものを生み出す事です。
例えば使用しなくなったタイヤからサンダルを作る。ベルトでもいいかもしれません。
作り手は、新しい価値を「創造」する事から始まり、そこに一番の楽しみを感じる事ができますが、と同時に出来上がったものが「良いもの」「美しいもの」であるということはとても重要です。
人々は、「良いもの」「美しいもの」には無意識に反応します。まず「選ばれるもの」であるということが大切なのです。そして手にとったとき、そこに「upcycling 」という言葉が出てくるとどうでしょうか。人々は、そのものがどのようにしてできたのか、その背景に目を向けざるを得ません。
1人でも多くの方がこのような体験を積み重ねることで、「upcycling 」の取り組み自体にも価値を見出していくことができるのではないでしょうか。