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CRAFT

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New Age Crafts & Arts Collector 安藤夏樹

PHOTOGRAPH /19 September 2020

CRAFTS&ARTSコレクター、
安藤夏樹さんの存在

「俺は散財王になる」と話す安藤さんの事務所にいくと、建築家・藤森照信さんの珍しい椅子があると思えば、北海道の木彫りの熊の名作の数々、北欧のカイフランクのガラスがあったり、モダン家具の椅子の名品たち、東北のボロがあれば、浜名一憲さんの壺、イームズもあれば、猪熊弦一郎さんの絵画、砂澤ビッキさんのドローイング、北方少数民族ウィルタ族のゲンダーヌさんのセワが並び、黒田泰蔵さんのミニマルな円筒などがある。その幅の広さに訪れた人の目が何時間経っても泳いでしまう。

毎年スイスのバーゼルの時計の取材なども行い、建築、アートなどを扱う編集者でもあり、SNSに木彫り熊ばかりを載せているTOKIKO 903会の主宰者でもある安藤夏樹さん。

その独自の審美眼と知識の深さ、作家さんとの交流の広さにいつも驚かされる。

今回はその安藤さんの事務所を切り取ってみた。

 

ジョージ・ネルソンの本棚は、本よりも熊多め。(安藤)

奥の3体は北海道の少数民族ウィルタが彫った「セワ」。五木ひろしに似てる。(安藤)

スイスのブリエンツで手に入れた、お尻の匂いを嗅ぐ熊(後半嘘)。(安藤)

昨年発行した『熊彫図鑑』。早くしないと売り切れまぢかです。マジか。(安藤)

自身にキャラが足りないので、ヴィヴィアン・ウエストウッドの息子がデザインしたという帽子をたまにかぶります。(安藤)

石、竹、木、ガラスでできたものたち。プラスチックもあるけど。(安藤)

大好きな陶芸家・黒田泰蔵さんの本を、いま一緒に作っています。2020年中には発行予定。(安藤)

注目している北海道の木彫家の作品。いつか作品集を作ってみたいです。その前にもう1体欲しい。(安藤)

旅をの途中、蚤の市をやっていれば必ず立ち寄る。白熊の灰皿はなぜかジュネーブで手に入れた。(安藤)

砂澤ビッキの木彫「木面」はいつかは手にしたい憧れの品。(安藤)

現在、人生で最もオーバーオールが似合う体型になっている。(安藤)

来客のあるときはたまにお茶を立てる。完全に自己流ですが。(安藤)

大好きな金工作家・長谷川竹次郎さんの作品に木彫りの熊を詰めた「熊手箱」。(安藤)

山岸さんのとんがり頭。(安藤)

動物ものと布ものも好きなんです。だから両方入ったカンタは好きなんです。(安藤)

ベランダに置いた鯨の骨。部屋の中に入れて眺めることもあります。(安藤)

credit

DIRECTION
HARUMI FUKUDA
PHOTOGRAPHY
NORIO KIDERA
CONTACT

– NATSUKI ANDO  –
金融記者、ラグジュアリー雑誌編集長などを経て、現在ではすっかりオーバーオールが似合う体型に。共著書に北海道八雲町の木彫り熊についてまとめた『熊彫図鑑』(プレコグ・スタヂオ刊)がある。座右の銘は「買ってから考える」、口癖は「散財王に俺はなる!」とブレない生き方を模索中。

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